バンコク地下鉄(MRT)の乗り方や路線図は?時刻表と一日券の料金を調査

バンコク旅行を計画していると、「MRTってどう乗ればいいの?」「BTSとは何が違うの?」と迷う人は多いはずです。

券売機の表示がタイ語と英語しかなかったり、料金体系が距離制だったりと、初めてだと戸惑うポイントがいくつもあります。

さらに2026年はMRTの支払い方法が大きく変わる過渡期にあたり、以前の情報のまま旅行に出ると現地で困ってしまうこともあります。

今回は、バンコクMRTの路線図や乗り方、料金表、時刻表、一日券の有無、クレジットカードのタッチ決済、治安面の注意点までまとめて詳しく調査しました。

目次

バンコクMRT(地下鉄)とは?路線図と基本情報

MRTはタイ語で「Mass Rapid Transit」の略称で、バンコク市内を走る地下鉄路線です。

高架を走る「BTS」に対して、MRTは中心部の多くの区間を地下で走行しているのが特徴です。

観光客が主に利用するのはブルーラインで、ワットポーやチャイナタウンなど旧市街の観光地に近い駅が多く含まれています。

ブルーラインとパープルラインの特徴

MRTには大きく分けてブルーラインとパープルラインの2路線があります。

路線名区間駅数特徴
ブルーラインタープラ駅~ラックソーン駅38駅バンコク中心部を環状に運行、観光利用が多い
パープルラインタオプーン駅~クロントーイ駅方面16駅郊外のノンタブリー方面を結ぶ通勤路線

ブルーラインはバンコク都心部をぐるりと一周するような形で走っており、王宮やチャイナタウン、スクンビット周辺の主要エリアをほぼカバーしています。

一方のパープルラインは観光地が少なく、地元の通勤利用が中心の路線です。

旅行者がまず覚えておきたいのはブルーラインで、この記事でもブルーラインを中心に解説していきます。

主要駅と観光スポットへのアクセス

MRTの駅は、王宮エリアやチャイナタウンなど徒歩でのアクセスが難しかった旧市街への足として重宝します。

代表的な組み合わせは次のとおりです。

MRT駅最寄りの観光スポット
サナームチャイ駅王宮、ワットポー
フアランポーン駅チャイナタウン、ワットトライミット
ワットマンコン駅チャイナタウンのメイン通り
スクンビット駅スクンビット通り、BTSアソーク駅
シーロム駅シーロム通り、パッポン

以前はタクシーや徒歩に頼るしかなかった王宮周辺やチャイナタウンにも、現在はMRTで直接アクセスできるようになりました。

炎天下を長時間歩かずに済むため、暑さが厳しい時期の観光では特にありがたいルートです。

BTS・エアポートレールリンクとの違い

MRTとよく比較されるのが、高架鉄道のBTSと空港アクセス列車のエアポートレールリンク(ARL)です。

BTSはスクンビット通りやシーロム通り沿いを走る高架鉄道で、ショッピングモールが集まる新市街を中心にカバーしています。

ARLはスワンナプーム空港とパヤタイ駅を結ぶ路線で、空港からの移動手段として利用されます。

これら3路線は複数の駅で乗り換えができ、組み合わせることでバンコク市内のほぼ全域を移動できます。

初めてバンコクを訪れる場合は、「新市街はBTS」「旧市街や下町はMRT」とイメージしておくと使い分けがしやすくなります。

MRTの乗り方を4ステップで解説

MRTの乗り方自体はシンプルですが、2026年は支払い方法の切り替え時期にあたるため、事前に流れを把握しておくと現地でスムーズです。

初めて利用する人向けに、切符の買い方から改札の通り方まで順番に説明します。

切符(トークン)の買い方

MRTの1回券は「トークン」と呼ばれる丸いコイン型のプラスチック製チケットです。

券売機の路線図から行き先の駅をタッチすると運賃が表示されるので、表示された金額の紙幣か硬貨を投入します。

出てきたトークンとお釣りを受け取り、そのまま改札へ進みます。

券売機は100バーツ札までしか使えないことが多いため、大きい紙幣しかない場合は駅の窓口で両替してから購入すると安心です。

窓口では「行き先の駅名」と「枚数」を伝えるだけで購入できるので、機械の操作に自信がない人は窓口を利用するのもひとつの方法です。

改札の通り方

改札を通るときは、トークンを投入口ではなく、改札機上部のオレンジ色のセンサー部分にタッチします。

反応するとゲートが開き、そのまま通過できる仕組みです。

出るときは、投入口にトークンを入れることでゲートが開き、回収される流れになります。

日本のICカードのようにタッチしたままにする必要はなく、一瞬かざすだけで反応するため、慣れれば数秒で通過できます。

クレジットカードのタッチ決済で乗る方法

現在のMRTでは、VisaやMastercardのコンタクトレス決済に対応したクレジットカードやデビットカードを、そのまま改札にタッチして乗車できます。

券売機に並ぶ必要がなく、日本発行のカードでも利用できるため、短期旅行者にとって最も手軽な方法のひとつです。

改札機のVisaマークが表示された部分にタッチするだけで入場でき、運賃は後日カードの利用明細に円換算で反映されます。

2026年6月からはMRT全体がEMVコンタクトレス決済への移行を進めており、今後はクレジットカードやタッチ決済対応のスマートフォンが主要な乗車手段になっていく見込みです。

出発前には、自分のカードがコンタクトレス決済に対応しているかを確認しておくと安心です。

MRTカード(旧ストアードバリューカード)について

これまでMRTには、事前にチャージして使う「MRTカード」という交通系ICカードがありました。

しかし2026年4月以降は既存カードへのチャージができなくなり、6月以降は改札での利用そのものができなくなっています。

今後は「Mangmoom(マンムーム)EMVカード」という新しいICカードに移行が進む予定ですが、これはタイの身分証を持つ人向けの発行が中心です。

旅行者にとっては、クレジットカードのタッチ決済かトークンを利用する方法が現実的な選択肢になっています。

MRTの料金表と運賃の仕組み

MRTの運賃は乗車する駅数に応じて上がっていく距離制です。

2026年7月の改定内容をもとに、最新の運賃を整理しました。

ブルーラインの運賃表

移動距離の目安運賃
1駅程度の短距離17バーツ
中距離(5~8駅程度)25~35バーツ前後
12駅以上の長距離44バーツ(上限)

2026年7月3日から適用された改定では、最低運賃の17バーツは据え置かれた一方、上限運賃はそれまでの45バーツから44バーツへわずかに引き下げられました。

この改定は消費者物価指数の変動を反映したもので、2028年7月まで適用される予定です。

運賃は駅ごとに券売機の路線図へ表示されるため、乗る前に確認しておけば迷うことはありません。

なお60歳以上のシニアは運賃が半額になる制度があり、窓口で年齢を確認のうえ発行してもらう形になります。

パープルラインの運賃表

パープルラインの運賃は14バーツから42バーツ程度の範囲で設定されています。

観光での利用機会は少ないものの、ノンタブリー方面へ足を延ばす場合には利用することがあります。

2025年12月からはSRTレッドラインとパープルラインを対象に、EMVコンタクトレスカードで乗車した場合の1日上限運賃が40バーツに設定される制度も導入されました。

この上限運賃は2026年11月30日まで適用される予定なので、パープルライン方面を頻繁に利用する場合はチェックしておくとお得です。

乗り換え時の運賃

ブルーラインからパープルラインへ乗り換える場合、運賃は合算され、最大でおよそ70バーツ前後になります。

乗り換え時の正確な金額は、区間によって変動するため、駅構内の運賃表や券売機の案内で確認するのが確実です。

観光で利用する範囲であれば、ブルーライン単独での移動が中心になるケースがほとんどのため、極端に高額になる心配は少ないといえます。

MRTの一日券は購入できる?お得な乗車方法を調査

「MRT 一日券」と検索する人は多いものの、調べてみると現在の状況は少し複雑でした。

正確な情報を知らないまま現地で探し回ることがないよう、最新の状況を整理します。

現在MRTに一日乗車券はない

結論からいうと、2026年時点でMRTには一日乗車券の販売がありません。

以前は旅行者向けの1日乗り放題券が用意されていた時期もありましたが、現在は廃止されており、購入できるのはトークン(1回券)が基本です。

「MRT one day pass」と海外サイトで検索しても情報が古いままのケースがあるため、現地で探しても見つからず戸惑う人がいるのが実情です。

MRTを利用する際は、区間ごとにトークンを購入するか、クレジットカードのタッチ決済を使う前提で計画を立てておくとスムーズです。

BTSの一日券との違い

同じバンコクの鉄道でも、BTSにはグリーンラインで使える一日乗車券が用意されています。

MRTとBTSは運営会社が異なるため、チケットの体系もそれぞれ独立しています。

「バンコクの電車には一日券がある」というイメージのまま来てしまうと、MRT側では利用できずに困ってしまうため、路線ごとに制度が違う点は覚えておきたいポイントです。

BTSとMRTを1日で両方使う予定がある場合は、それぞれ別のチケットや決済手段を用意する必要があります。

それでもお得に乗る方法

一日券がない代わりに、MRTでは1回ごとの運賃がもともと17バーツからと比較的安く設定されています。

1日に数回程度の利用であれば、都度クレジットカードでタッチ決済をする方法が、手間もかからずシンプルです。

長期滞在でMRTを頻繁に利用する予定がある場合は、Mangmoomカードなどの新しいICカードへの対応状況を、渡航前に公式サイトで確認しておくと安心です。

短期旅行であれば、無理にカードを作らず、クレジットカードのタッチ決済だけで完結させる旅行者が増えています。

MRTの時刻表|始発・終電・運行間隔

MRTの運行時間は駅によって多少の差がありますが、大まかな目安を知っておくと予定が立てやすくなります。

平日の始発と終電

ブルーラインは平日、多くの駅でおおむね6時ごろから運行を開始し、終電はおよそ24時前後です。

パープルラインは平日5時30分ごろから運行しており、ブルーラインよりやや早い時間から利用できます。

深夜まで観光や食事を楽しんだ場合は、終電の時間を見越して余裕をもって駅へ向かうようにしてください。

土日祝の始発と終電

土日祝日は平日よりも始発がやや遅く、6時前後からの運行になる駅が多くなっています。

終電の時間帯は平日と大きく変わらず、24時前後までとなっているのが一般的です。

夜市やナイトマーケットに立ち寄る予定がある日は、事前に最寄り駅の終電時間を確認しておくと安心です。

ラッシュ時と通常時の運行間隔

MRTの運行間隔は時間帯によって変わります。

朝は6時から9時、夕方は16時30分から19時30分ごろがラッシュアワーにあたり、この時間帯は3分から4分間隔と非常に高頻度で運行します。

それ以外の通常時間帯は、5分から8分間隔が目安です。

観光でMRTを使う場合、多少電車を逃しても数分待てば次が来るため、時間に神経質になりすぎる必要はありません。

観光で使えるMRTモデルコース

MRTを使うと、王宮エリアからチャイナタウンまで効率よく巡ることができます。

実際にどう組み立てればよいか、モデルコースの形で紹介します。

半日で回るチャイナタウン・王宮エリアコース

午前中はサナームチャイ駅で下車し、王宮とワットポーを見学するところから始めます。

その後は再びMRTに乗り、ワットマンコン駅またはフアランポーン駅で下車してチャイナタウンへ移動します。

昼食はチャイナタウンの飲食店で済ませ、午後は屋台や漢方薬局が並ぶ通りを歩いて散策する流れがおすすめです。

王宮とチャイナタウンはどちらも徒歩での移動が長くなりがちなエリアなので、MRTで移動区間を短縮できるのは大きなメリットです。

1日観光モデルコースへ組み込む場合

1日かけて観光するなら、午前はMRTで旧市街を巡り、午後はスクンビット駅やシーロム駅でBTSに乗り換えて新市街へ移動する構成が組みやすくなります。

夕方はサイアムやアソーク周辺でショッピングや夕食を楽しみ、ホテルへ戻る、という流れです。

MRTとBTSをうまく組み合わせることで、渋滞の影響をほとんど受けずに1日で新旧両方のエリアを回ることができます。

MRT利用時に知っておきたい注意点とトイレ事情

最後に、現地で困らないための実用的な情報をまとめました。

治安面で気をつけたいポイント

MRTの車内や駅構内は比較的治安がよく、大きな事件が頻発しているわけではありません。

ただし、混雑する時間帯の車内ではスリなどの被害が起こる可能性もゼロではないため、荷物は体の前で持つようにしておくと安心です。

改札周辺で見知らぬ人から声をかけられ、案内を装って高額な料金を要求されるようなトラブルも旅行者向けに報告されているため、駅の案内表示や公式スタッフ以外の勧誘には注意してください。

車内・駅構内のマナー

MRTの車内では飲食が禁止されており、見つかると注意を受けることがあります。

優先席付近では、携帯電話の使用を控えるようアナウンスされる場合もあるため、周囲の様子を見ながら利用すると安心です。

駅構内はエスカレーターの片側を空けて立つ習慣が定着しており、急いでいる人のために左側を空けておくとスムーズです。

駅のトイレ事情

MRTの駅構内には基本的にトイレが設置されていますが、すべての駅にあるわけではなく、設置場所も駅によって異なります。

改札を出た周辺のショッピングモールやコンビニのトイレを利用する旅行者も多く、大きな駅ほど周辺施設との連携で困りにくくなっています。

長時間の観光前には、駅を出てすぐの場所でトイレを済ませておくと、移動中に慌てずに済みます。

まとめ

いかがでしたか。この記事では、バンコクMRTの路線図や乗り方、料金表、時刻表、一日券の有無、クレジットカードのタッチ決済、治安面の注意点まで詳しく紹介しました。

MRTはブルーラインを中心に、王宮やチャイナタウンなど旧市街の観光地へのアクセスに強く、BTSと組み合わせることでバンコク市内をほぼ全域カバーできます。

2026年は支払い方法の移行期にあたるため、トークンの購入方法だけでなく、クレジットカードのタッチ決済にも対応できるようにしておくと現地でスムーズです。

一日券がない点だけは事前に知っておき、区間ごとの運賃で乗車する前提で予定を立てておきましょう。

ぜひこの記事を参考に、MRTを上手に活用しながらバンコク旅行を楽しんでください。

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